Locus of Life


多くの日本人が欧米に対して憧れを抱くのは、映画やドラマ、ファッション、ライフスタイルなど、華やかで自由なイメージが強調されているからかもしれません。しかし、この憧れが時に「自分自身の文化や価値観を低く見積もる」ことに繋がるのではないかと感じることがあります。特に海外で生活する中で、「日本人らしさ」を意識することが、誇りではなく重荷と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
日本人としての強みとは?
日本人が持つ特性には、世界的にも評価される多くの強みがあります。例えば、以下のような点が挙げられます:
-高い教育水準:日本の教育は、基礎学力だけでなく、倫理観や勤勉さも育むものです。
-文化的な深み:茶道や書道、禅の思想、アニメや現代文化まで、多岐にわたる分野で 世界に影響を与えています。
-他者を思いやる心:礼儀正しさや気配りは、多文化社会でも信頼を築く重要な要素です。
これらの資質は、海外で暮らす際にも大きな武器になります。それは、「他国と同じように振る舞う」ためではなく、「自分らしさを持ちつつ、他者を尊重する」姿勢に繋がるからです。
自国への誇りを持つことの大切さ
「自分は日本人であることに誇りを持って良いのか」と、時に海外に住んでいると迷うかもしれません。しかし、自国への誇りは他国を否定することとは全く異なります。それは、自分のルーツを大切にしながら、他者や他文化に対してもリスペクトを持つことです。自分の文化を理解し、愛することができれば、他文化への理解も深まります。そして、その姿勢こそが、他国での生活における「自分らしさ」の土台となるのです。
私の体験から
私自身、イギリスに住み始めてから20年以上が経ちます。その間に、日本人である自分に戸惑ったり、葛藤を抱えたりすることも少なくありませんでした。特に、イギリス人と結婚し、異文化間で家族を築く中で、日本人としての価値観とイギリスの価値観の違いに悩むことが多くありました。
しかし、カウンセリングを学び、自分自身を見つめなおし、「日本人らしさを捨てる必要はない」ということに気付きました。それは、自分を取り戻すプロセスでもありました。むしろ、日本人としての価値観や考え方を受け入れることで、私自身の生き方やアイデンティティがより明確になり、他者との関係性も自然なものへと変わっていきました。
自分らしく生きるために
もし海外での生活において、「自分らしさ」 を見失いそうになったり、孤独を感じたりすることがあれば、自分のルーツや日本人としての特性を改めて見つめ直してみてください。それは、「他国に憧れる」のではなく、「自分の文化を誇りに思う」ことから始まります。
日本人であることへの誇りは、私たちを強くし、海外でも自分らしく生きるための基盤となります。そして、それを認識することで、私たちは他国でも堂々と、そして自然体で生きることができるのです。
カウンセラーとして、私は皆さんの「自分らしさ」を見つけるお手伝いをしたいと思っています。誰もがそれぞれの「Locus of Life(人生の軌跡)」を描く力を持っています。その軌跡を一緒に見つけ、広げていけるようにサポートさせてください。
一緒に、あなたのLocus of Lifeを作りましょう!!