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"それはあなたのせいじゃない!: 心に沁みる、たったひと言の力"

a day ago

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どこにもぶつけられない思いを抱えたまま、誰にも見せられない涙をこらえたまま、今日という一日を過ごしている人がいます。

私の元に来られる方のなかには、そんなふうに、「大丈夫なふり」をして生きてきた方が少なくありません。

遠い異国の地で、誰にも頼れず、文化の違いや孤独と向き合いながら、ひとりで頑張ってきた方。幼い頃から“いい子”でいなければと、気持ちを抑え込んできた方。つらさを誰かに打ち明けたくても、「甘え」や「弱さ」と誤解されるのが怖くて、言えなかった方。

そうした方々が、ようやく心をほどきはじめ、「こんなふうに思ってよかったんだ」と自分に許可を出せた瞬間、私は、言葉にならない感動と敬意を覚えます。


今日は、そんな心の変化がどうして起きるのか、そして私が日々のセッションの中で見つめていることを、少しだけお伝えしたいと思います。どうか、あなた自身のペースで、読み進めてみてください。



心が ふと、 ほどける瞬間


私がこの仕事をしていて、何よりも胸が熱くなる瞬間があります。

それは、長い間「自分は愛される価値がない」と信じ込んできた人が、ほんの少しでも「私はこのままでいいんだ」と感じられたとき。

例えば、海外で暮らしながら誰にも弱音を吐けず、孤独の中でひとり踏ん張ってきた方が、セッションの中でふと「寂しかった」と涙を流したとき、私はその想いをただ静かに受け止めます。

また、過去の自分や家族のことをふと振り返り、「私は親から愛されていなかった」と長く思ってきたけれど、実は親なりの愛し方があって、ただ気づけなかっただけかもしれない…

そんな新しい視点が心に生まれる瞬間も、何度も見てきました。

例えば、親が感情表現が苦手で、言葉や態度で愛情をうまく示せなかった場合。子どもの頃の自分は、その不器用な愛情表現を愛と受け取れずにいた。でも大人になってからあらためて見つめ直すと、その裏にあった親の精一杯の愛に気づくことがあるのです。

もちろん、それは親を赦すことでも、苦しかった自分の感情を否定することでもありません。過去を少し違う角度から見られるようになることで、自分を優しく抱きしめなおすことにつながります。

このように、涙や新しい視点を通じてほどかれた心は少しずつ柔らかくなり、自分を責める習慣を手放し、本当の気持ちを語れるようになっていきます。



苦しみには理由がある


人が抱える苦しみには、必ず理由があります。それは単なる「性格」や「弱さ」ではなく、育った環境や文化的な背景、愛着のスタイルや過去の傷など、さまざまな要因が重なってできたものです。

子どもの頃に安心して甘える経験が少なかった人は、「頼る」ことに不安や罪悪感を感じやすくなります。また、海外で生きていると、自分の感情を表に出すこと自体が「弱さ」と見なされる空気に触れることもあります。

そうした背景をひとつひとつ丁寧にたどり、無理に変えるのではなく、まず「わかってもらえる」体験を積み重ねていく。安心できる関係の中で、自分の内側を少しずつ言葉にしていく。すると、心の中にわずかな余白が生まれ、そこから回復が始まります。

そのプロセスを通じて、人は少しずつ自分自身に還っていく。本当の気持ちを語れるようになり、自分を責める習慣を手放し、大切な人との間に、新しいつながりを築いていけるようになります。

私は、その変化のひとつひとつを、奇跡のように感じながら見守ってきました。



弱さじゃない、生き抜いた証


しかし、同時に悔しさや怒りを覚えることもあります。

「弱いからつらいんだ」「もっと自分でなんとかしなよ」

そんな言葉を浴びてきた方が、どれほど多いことでしょう。誰にも理解されず、自分のせいだと信じ込み、ひとりで耐え続けなければならなかった人が、どれほどいたことでしょう。

でもはっきり言いたいのです。

愛着の問題やトラウマは、その人の「弱さ」ではありません。

それは、守ってもらえなかった子ども時代を、誰にも頼れなかった現実を、なんとか生き抜くために身につけた「強さのかたち」なのです。

「弱いから苦しい」のではなく、「強くあらねばと、ひとりで戦い続けてきた」からこそ苦しさがあるのです。


私は常々、ブログの中でも書いているのですが、私が信じている言葉があります。

それは、「人生に起こることには全て意味がある」ということ。

起こった出来事は、決してあなたが悪いから起こったわけではありません。むしろ、それはあなたにとって意味があることとして、人生に現れたのだと私は思っています。

だからこそ、あなたが自分を責める必要はないのです。起きたことから何かを学び取り、受け止めることができれば、あなたは必ず前に進むことができます。

この考えは、私のセッションでも大切にしている信念のひとつです。



自分自身に還る旅へ


だから私は、何度でも伝えます。

「それはあなたのせいじゃない!」「一緒に向き合えば、きっと変わっていける!」

もし今、誰にも言えない想いを抱えているなら、どうかそのまま閉じ込めないでください。

誰かとつながることは怖いかもしれません。でも、小さな一歩を踏み出せたら、人生は少しずつ、確かに変わっていきます。


あなたがあなた自身に還る旅。そのお手伝いができること。それ以上に嬉しいことはありません。

いつでもメッセージをください。心からお待ちしています。


Locus of Life、あなたの人生の「軸」に、やさしく灯りをともす場所として。

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