Locus of Life


私は日本で育ち、14年間フライトアテンダントとして働いていました。忙しくも充実した日々を過ごし、多くの学びと出会いに恵まれました。そして2002年、私はイギリスに移住し、人生は大きく動き出します。結婚、出産、そして離婚──。これらの出来事は、私にとって大きな転機となりました。
特に離婚裁判を戦った5年間は、人生の中で最も苦しい時期でした。元夫は一度も私に直接離婚を申し出ることなく、ある日突然、裁判所から通知が届きました。通知には、5日後にヒアリングに出廷するようにと書かれており、私はまったく心の準備も知識もないまま、法廷に立つことになったのです。
初めて受けたミディエーション(調停)は、まるで元夫の側に立ったかのようなミディエーターとの対話でした。その時、私はこの国には私の味方などいないのではないかと、深い孤独を感じました。さらに、元夫が自分に有利になるような虚偽のステートメントを提出したことで、私は大きなショックを受け、誰も信じられなくなりました。
それでも、私はあきらめませんでした。「私は何も悪いことはしていない。正直に、誠実に、自分の立場を証明しよう」——そう心に決め、ひとつひとつ壁を乗り越えていきました。最初は孤独でしたが、少しずつ私を支えてくれる人たちが現れ、その支えに勇気づけられ、最終的には元夫の多くの不当な要求が退けられ、望んだ判決を得ることができました。
この間、母親としても本当に苦しい日々でした。当時息子はまだ6歳。両親の間で何が起きているのか理解できず、混乱し、大泣きすることも多くありました。「ダディーとマミーがケンカしてるのは、自分のせいなんじゃないか」——そう思い込んでいたと知ったとき、胸が張り裂けそうになりました。
だからこそ私は、息子と向き合い、何度も何度も伝え続けました。「あなたのせいじゃない。マミーもダディーも、あなたを心から愛しているよ」と。たとえ心の中で複雑な想いがあっても、私は彼のために、ダディーの愛情も伝えました。それが、息子の心を守ることだと信じていたからです。
正直、息子がいなければ、私はここまで頑張れなかったと思います。彼の存在が、私を前に進ませてくれました。「このままではいけない。二人で幸せになろう」——そんな思いが、私の原動力でした。彼は私にとって、何よりも大切な宝物です。
母として、女性として、そして一人の人間として、この経験から私は多くのことを学びました。最も大切なことは、自分に正直であること。そして、大切な人を守るために、立ち向かう勇気を持つこと。この過程で得た強さと自信は、きっと息子にも伝わっていると信じています。
どんなにつらい時期でも、愛と誠実を持って進んでいけば、やがてその道が自分自身と家族を救う光になる。私はそう実感しています。
あなたの中に眠る強さを、一緒に見つけませんか?
私と一緒に、あなた自身の Locus of Life を築いていきましょう。