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”心の霧が晴れる時:ガスライティングからの解放”

Apr 4

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ガスライティングという言葉をご存じでしょうか?これは、他者を心理的に操作し、現実感を失わせたり、自分の感情や記憶を疑わせたりする行為を指します。私は長い間、元夫との関係の中で説明のつかない不安や恐怖を抱えていましたが、カウンセリングを学ぶ中で、それがガスライティングによるものだったと気づきました。この気づきは、私の人生に大きな変化をもたらしました。


ガスライティングについて学んだとき、私は衝撃を受けました。それは、まさに私が経験してきたことそのものでした。それまで元夫の言動に違和感を覚えながらも、自分のせいだと思い込んでいました。彼の否定的な言葉を浴びるたびに、「私が間違っているのではないか」「考えすぎなのかもしれない」と悩み、次第に自己肯定感を失っていきました。気づけば、自分の感情すら信用できなくなり、彼の言葉に振り回される日々を送っていたのです。

この経験を振り返ると、日本とイギリスという異なる文化の影響が、自分の考え方や行動に大きく関わっていたことに気づきます。日本では「和」を尊び、個人よりも集団の調和を優先する文化があります。そのため、私は自分の感情よりも相手を尊重することが正しいと信じていました。疑問を抱いても、「私の考えがおかしいのかもしれない」と自分を責め、相手に合わせようと努力し続けていたのです。


一方、イギリスの文化は個人主義を重んじ、自己主張を尊重します。中には強い意見を持つ人が無意識のうちに相手の感情や記憶を揺さぶるような言動を取ることがあります。私のように、調和を重視する価値観を持っていると、こうした影響を受けやすく、ガスライティングの状況に気づかずに苦しんでしまうことがあるのです。

もちろん、元夫自身も意識的に私をコントロールしようとしていたわけではなかったと思います。しかし、異なる文化が交差する中で、知らず知らずのうちにガスライティングのような状況が生まれていたのではないかと感じています。


もし私がもっと自信を持ち、「英語が完璧でなくてもいい」「イギリスの生活に慣れていなくても仕方がない」と自分を受け入れられていたなら、彼の言葉に振り回されることなく、適切な距離を保てていたかもしれません。しかし、「郷に入れば郷に従え」という考えにとらわれ、必死にイギリスの文化に順応しようとした私は、無意識のうちに自分を否定しながら適応しようとしていました。その結果、気づかぬうちに元夫の言葉に影響を受け、自信を失ってしまったのです。


ガスライティングについて学んだとき、それまで漠然としていた不安の正体がはっきりと見えました。私が感じていた恐怖は、単なる思い込みではなく、彼の言動が影響を与えていた結果だったのです。この気づきは、まるで霧が晴れるような感覚を私にもたらしました。

そして、私は学びました。異国で自分を守るためには、環境に適応しようと努力するだけではなく、自分自身を受け入れ、大切にすることが不可欠なのだと。自分の感じたことを否定せず、違和感を抱いたらそれを大切にすることが、ガスライティングの影響を受けない第一歩なのです。


この経験を通じて、私は自分と同じように苦しんでいる人たちに伝えたいことがあります。もしあなたが誰かの言動によって自分の感覚や考えを疑い、苦しんでいるのなら、どうか自分を責めないでください。あなたの感情は、あなたにとっての真実です。

そして、必要であれば、信頼できる人や専門家に話してみてください。誰かに話すことで、自分の気持ちを整理し、少しずつ自分を取り戻していくことができます。

あなたの感情や直感は、あなた自身を守る大切なものです。どうか、自分の声に耳を傾け、大切にしてください。


一緒に、あなたの Locus of Life を見つけていきましょう。

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