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不安型愛着スタイルのあなたへ : 自己肯定だけでは変われない本当の幸せの作り方

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不安型の愛着スタイルを持つ人は、よく「自分を大切にしよう」「私は十分だ」といった言葉を繰り返します。しかし、その一方で、これが本当の成長や幸福から遠ざかることがあります。

この記事では、私自身の体験を交えながら、「自己肯定」と「自己信頼」の違い、そしてバウンダリー(境界)を持つことの重要性について解説します。



「自分を大切にする」と「自分を甘やかす」は紙一重


癒しの言葉が“成長のストップ”になることがある


「もう自分を責めない。」「私はこのままで大丈夫。」

こうした言葉を口にすることは、確かに回復の第一歩です。しかし、不安型の人はこれを繰り返すうちに、本当の成長を止めてしまう罠に陥ることがあります。

一見すると「自分を受け入れている」ように見えますが、その裏には「もう傷つきたくない」「もう失望したくない」という恐れが潜んでいることが多いのです。


表面のポジティブの下にある“恐れ”


例えば、恋愛で傷ついた後に、

「私はこのままで大丈夫。」「もう無理に誰かを好きにならなくていい。」

と考える場合、その裏には

「また裏切られたくない。」「また苦しみたくない。」

という気持ちが隠れています。

あるいは職場で意見を言えなかったときに、

「まあ、私はそういうタイプだから。」

と自分を納得させる場合も、本当は

「どうせ言っても分かってもらえない。」「否定されるのが怖い。」

という諦めや防衛心が潜んでいるかもしれません。


「癒し」と「防衛」は違う


つまり、「このままで大丈夫」と自分に言い聞かせることは、一見自分を癒しているように見えて、実際には変化への恐れから自分を守っているのです。

これは決して悪いことではありません。誰でも傷ついた経験があれば、心を守りたくなるのは自然なことです。しかし、その「守り」が長く続くと、新しい幸せを受け取る力まで閉ざしてしまいます。

自己肯定はとても大切ですが、これが「ぬるま湯」のような安心感になってしまうと、人は少しずつ変化のためのエネルギーを失ってしまいます。

だからこそ、静かに自分に問いかけることが重要です。

「私は今、自分を癒しているのか、それとも守っているのか?」

この違いに気づくだけで、心の成長は次のステージに進み始めます。



私自身の変化 ― 「安定型」から「不安型」へ


もともと私は比較的、安定型に近いタイプでした。しかし、成長するにつれて、また環境が変わるにつれて、気づけば不安型の要素を多く持つようになっていました。

特に恋愛の場面でそれが顕著に表れました。相手を疑ってしまう自分。しかし、それをぶつけることは良くないと分かっているので、心の中に押し込める。そして苦しみだけが膨らんでいく――。

「恋愛は幸せになるためにしているはずなのに、どうしてこんなに苦しいのだろう?」

何度もそう思いました。

振り返ると、私は自分で自分を苦しめていたのです。相手ではなく、自分の中にある不安に気づかず、それを抑えながら「良い人」であろうとしていました。しかし、その“我慢”こそが、最も自分を傷つけていたのです。



自分を信じるとは何か


感情を疑わないことが自己信頼を育てる


少しずつ自分を見つめ直す中で、私は気づきました。**「私は自分を信じていなかった」**ということです。

自分の感じたことを「気のせいだ」と押し込めたり、本当は嫌なのに、悲しいのに「大丈夫」と笑ってみせたり。そのたびに、自分の心を少しずつ裏切っていたのだと思います。

自分を信じるとは、感情を疑わないこと。

悲しいと感じたら「悲しい」と認める。寂しいときに「寂しい」と正直に感じる。

その感情を「間違っている」と判断しないこと。

この繰り返しが、**「私は自分を信じていい」**という心の基盤を育ててくれます。



自分を信じる力は行動で育つ


もう一つ大切なのは、「信じること」は思考だけでなく、行動の積み重ねで育つということです。

例えば:

  • 本当に疲れていると感じたら、少しでも休む。

  • 会いたくない人には、無理に笑顔を向けない。

  • 「これをしたい」と思ったことを、小さくても実行してみる。

こうした小さな「自分の声に従う」体験が、やがて

「私は自分を裏切らない」

という確信に変わっていきます。

自分を信じる力とは、感情と行動が一致したときに生まれる静かな安心感。不安型の人にとって、これが本当の癒しなのです。



「自己肯定」だけでは変わらない理由


自己肯定は“癒し”であり、“変化”ではない


多くの人は、苦しみの中で自己肯定を学び始めます。

「私はこのままで大丈夫」「頑張りすぎなくていい」「もっと自分を愛そう」

確かに心が疲れたときには救いになります。しかし、それだけでは本当には変われません。

なぜなら、自己肯定は癒しであって、変化ではないからです。

「私はこのままで大丈夫」と言うことは、自分を一旦受け入れる大切なプロセスです。しかし、そこで立ち止まると、無意識に

「これ以上変わらなくていい」

という心のブレーキがかかってしまいます。


不安型が“変化を怖がる”理由


特に不安型の人は、無意識に

「変わる=また傷つくかもしれない」

という恐れを持っています。

だから、自己肯定という優しい言葉の陰に隠れて、実は現状維持を選んでしまうことがあります。

「今のままの私を受け入れてくれる人がいればいい。」「変わらない方が安全だ。」

しかし、それは本当の自己愛ではなく、自己防衛の延長線上にあります。


本当の自己愛とは「自分を育てること」


本当の自己愛とは、自分を守ることではなく、自分を育てることです。

安心感は、変わらないことからではなく、変わっても大丈夫だと自分を信じられることから生まれます。だからこそ、自己肯定の次のステップは行動を伴う自己信頼なのです。



本当に自分を幸せにする力とは


本当に自分を幸せにする力とは、心から自分を信じ、感情や感覚に従って生きることです。他人の基準や期待に縛られないことでもあります。

「私が感じていることを信じていい。」「私が選んだ道を信じていい。」

そう思えたとき、人は初めて、外からの安心ではなく内なる安心を手に入れます。

さらに大切なのが、**バウンダリー(境界)**を持つことです。自分を信じることは、他人との間に健全な線を引くことでもあります。

  • 他人の感情や期待を自分の責任として抱え込まない。

  • 自分の感情や望みを相手に委ねない。

この線を引けるようになると、人間関係の中でも自分の軸を保つことができます。

外の世界は自分の内側の鏡だと言われます。

だから、人と関わっていて苦しいときは、相手を責める前に、自分の内側をそっと覗いてみる。

「私は何に反応しているのだろう?」「どんな恐れが揺れているのだろう?」

そう問いかけると、外の問題だと思っていたことの多くが、実は自分の内なる声に気づくサインだと分かるのです。



「不安型」は変えられる


愛着スタイルは固定されたものではありません。気づきと実践を重ねることで、人は少しずつ安定型に近づくことができます。

「自分を甘やかさない」とは、自分を責めることではなく、内なる声を信じ、境界を持って生きる覚悟を持つことです。

そこから始まる変化は静かですが、確実にあなたを自由へ導きます。



最後に伝えたいこと


長い間、私は**「私はこのままで大丈夫」**と心から思えていませんでした。自分の存在価値を自分で認めていなかったのです。

どこかで常に

「このままの私では受け入れられないのではないか。」

という不安を抱えていました。

しかし、そうではありません。あなたはそのままでいい。私はそのままでいい。

もし誰かがあなたを受け入れられなかったとしても、それはあなたの価値が足りないからではなく、相手がまだ受け取る準備が整っていないだけです。

自分自身をそのまま受け入れられるようになったとき、自然とあなたのままを愛してくれる人が現れます。そして、本当の安心と自由はそのときにやってきます。



Locus of Lifeからのメッセージ


一人で自分を振り返ることはとても大変です。自分のことは自分では気づきにくく、無意識の思い込みが邪魔をします。

だからこそ、客観的に誰かに見てもらうことは、大きな気づきにつながります。

Locus of Lifeでは、あなたが自分と向き合い、感情や思考に気づき、整理し、前に進む力を育てるサポートをしています。

これが、あなたが本当に自分を信じ、自分らしく生きる第一歩になるのです。



 
 
 

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