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"思春期の親の不安と戸惑い:信じて見守るという愛"

Updated: Sep 7


不安と戸惑いの中で


思春期になると、子どもが急に口をきかなくなったり、反抗的になったり、学校に行きたがらなくなることがあります。そんな時、親は「どうしてしまったの?」「私の接し方が悪いの?」と、不安と戸惑いでいっぱいになります。


私もその一人でした。


今回は、母としての経験と、カウンセラーとしての視点を交えながら、「信じて見守る」という愛についてお話しします。



「助ける」より「聴く」ことが信頼を育む


わが子の様子に違和感を覚え、焦った私は、すぐに学校へ相談し、解決策を探そうとしました。その行動自体は間違っていません。しかし、もっと大切なことがありました。


それは、「子どもの話をただ聴くこと」です。


不安から、つい「こうしたら?」「やってみなさい」とアドバイスを重ねてしまっていました。でもそれは、子どもにとって「信じてもらえていない」「わかってもらえていない」という感覚を生んでしまっていたのです。


「マミーは、僕のことを信じていないんだね。」

この一言は、胸に深く刺さりました。

信じていないわけではなかった。

でも、「信じて待つ」ことができていなかったのです。

その気づきが、親子関係の新たな一歩になりました。



大人のようで子どものような息子


息子と接していると、体は大きくなり、口にする言葉も大人びてきた一方で、考えていることはまだ子どもらしい時があります。そんな時、私はつい「カチン!」ときて、アドバイスや正論をぶつけてしまっていました。


しかも、息子自身が「大人として接してほしい」と望んでいることも、私にはわかっていました。だから以前は、大人と同じように息子に接していたのです。


すると、彼の考え方や行動がなぜそうなるのか理解できず、私も混乱し、その混乱からまたカチンと感じる——そんな悪循環に陥っていました。


もちろん今でも、カチン!と来る瞬間はあります。

でも、「こういう部分はまだ子どもなんだ」と理解するようになってからは、その感情が少しずつ和らいできたように思います。


この変化もまた、私にとって「信じて見守る」という姿勢を育てる大切なプロセスでした。



話さない子の「心の声」を受け止める


思春期の子どもは、自分の気持ちをうまく言葉にできません。「わからない」「どっちでもいい」「できない」——そんな言葉の奥には、混乱や不安が隠れています。


この時期に大切なのは、引き出そうとするのではなく、受け止めること。「そうか、今はそう思うんだね」とただ伝えるだけで十分です。


やがて、何気ない会話の中で、ふと本音を漏らしてくれる瞬間が訪れます。

その一言には、たくさんの勇気と信頼が込められています。

この瞬間こそ、親子の距離が静かに縮まるサインです。



親だって完璧じゃなくていい


私もかつては「どうして気づけなかったのだろう」と自分を責めました。でも今は、親が完璧である必要はないと感じています。


不器用でも、間違っても、愛情を持って向き合ってきたことは確かです。

子どもが本当に望んでいるのは、「そのままの自分を受け入れてほしい」ということ。私はそれをようやく理解できました。



信じて見守ることが最大の愛


学校に行けない日があっても、成績が下がっても、それで人生は終わりません。

大切なのは、「これからどう生きていくか」を子ども自身が考えられること。

親にできる最大のことは、子どもを信じて待つこと

その姿勢は、今は目に見えなくても、必ず子どもの心に届きます。

それこそが、親から子への最大の愛だと思います。



一人で抱え込まないで


思春期の親子関係は、時に孤独で苦しく感じるものです。でも、あなたは一人ではありません。


Locus of Lifeでは、思春期の不登校、親子の会話のズレ、きょうだい関係など、どんな小さなことでもご相談いただけます。「信じて見守りたいけれど、不安で押しつぶされそう」という時は、ぜひお話をお聞かせください。


あなたと大切なお子さんとの関係が、少しずつあたたかく育っていくことを心から願っています。




 
 
 

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