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"インナーチャイルドを癒す:心の傷を解放し、自分を大切にする力を育てる"

Updated: Oct 16



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インナーチャイルドとは、私たちの心の中に存在する「幼い自分の感情的な部分」を指す心理学の概念です。喜びや安心感だけでなく、寂しさや悲しみ、恐怖、不安など、当時の経験によって生まれた感情や心の傷も含まれます。


心理学では、このインナーチャイルドの感情が大人になってからの行動や人間関係、自己評価に影響を与えることが知られています。幼少期に十分に受け入れられなかった感情は、無意識のうちに「自分は価値がない」「他人に愛されない」といった思い込みにつながることがあります。


さらに重要なのは、インナーチャイルドは潜在意識ではなく無意識の部分に存在しているため、普段は気づきにくいという点です。日常生活の忙しさや思考の習慣に追われる中で、幼い頃の感情や心の傷は意識に上がりにくく、なぜ同じパターンで悩むのかに気づきにくくなります。



誰もが持つ、小さな傷


どんなに愛情にあふれた家庭で育ったとしても、人は必ず何かしら幼少期の心の傷を持っています。親に叱られたときの悲しみ、友達とのトラブルで感じた孤独感、自分の気持ちを表現できなかった不安など、日常の経験が心に影響を残します。


私自身も、幸運にも両親から深い愛情を受けて育ちました。しかし幼い頃、父は仕事で忙しく、会えるのは週末だけでした。その週末も接待ゴルフや論文執筆で忙しく、父に会える時間は限られていました。パパっ子だった私は、口には出さずとも寂しい思いをしていたのだと思います。


母は教育熱心で、私の成長を思って口うるさく言ってくれましたが、幼い頃は母に怒られるたびに悲しい思いをしました。また学校では大きないじめはなかったものの、友達と喧嘩してしばらく口をきけなかったときの孤独感も心に残っていました。


カウンセリングを学ぶまでは、これらの幼少期の感情が自分の生き方に影響していたとは気づきませんでした。無意識に封印されていたからです。しかし、**インナーチャイルドの概念を知ることで、少しずつ幼い頃に傷ついた心を癒すことができました。**まだ心の奥底に残るものもありますが、それを少しずつ癒すことが、本来の自分として生きるために必要だと思っています。



インナーチャイルドを癒すとは


インナーチャイルドを癒すとは、過去の傷をただ思い出すことではありません。心理学的には、**「幼少期の未完了感情に気づき、安全に受け入れるプロセス」**と説明されます。

癒しのプロセスでは、まず「その感情があったことを認める」ことが大切です。そして、当時の自分に


「よく頑張ったね」「その気持ちは大切だよ」

と優しく語りかけることで、無意識に蓄積されていた傷を少しずつ解放します。心理学ではこれを「感情の統合」と呼び、未解決の感情を受け入れることで、自己肯定感や心理的回復力(レジリエンス)が高まることが知られています。


インナーチャイルドを癒すことは、過去を振り返るだけでなく、「今の自分を生きやすくする手段」です。幼少期の感情が現在の思考や行動に影響を与えていることに気づき、そのパターンを理解することで、人間関係や自己表現においてより自由で健康的な選択ができるようになります。



インナーチャイルドの癒しとアニムス・アニマの認識


ユング心理学では、私たちの心には無意識として「アニマ(女性性)」「アニムス(男性性)」が存在するとされます。


  • アニムス:女性にとっての男性的側面。意志力、行動力、決断力、自己主張などを象徴

  • アニマ:男性にとっての女性的側面。感受性、共感力、内面への洞察、柔軟な心の働きを象徴


インナーチャイルドを癒す過程で、まず幼い自分の感情—寂しさや不安、孤独感、悲しみなど—に気づき、受け入れることが重要です。この癒しを通じて、アニムスやアニマの側面が意識化されやすくなります。


  • 女性の場合:アニムスの存在に気づき、自己主張や行動力、意思決定力を自覚できる

  • 男性の場合:アニマの存在に気づき、感受性や共感力、感情を受け入れる力を自覚できる


私自身も、インナーチャイルドを癒す過程でアニムスに気づき、それを認知することで、以前より自分に自信が持てるようになりました。かつては小さな決断や自己主張を避けがちでしたが、内面の力を頼りに行動できる感覚を取り戻せたのです。


同様に、男性がアニマに気づき統合することで、感受性や共感力を発揮しやすくなり、人間関係や自己表現において柔軟で安心感のある行動が可能になります。


インナーチャイルドの癒しとアニムス・アニマの認識は、自己信頼の向上、感情の統合、行動力と共感力の獲得につながり、心理的自立と成長を支える重要なプロセスです。



小さな一歩から始める:初心者向けインナーチャイルド癒しワーク


初心者でも取り組みやすい方法をいくつかご紹介します。


  1. 日記に感情を書き出す

    • 当時の体験や感情を文字にすることで、無意識に抑え込まれた感情が意識化されます。


  2. 当時の自分に声をかける

    • 「よく頑張ったね」「その気持ちは大切だよ」と自分に語りかけます。


  3. 安心できる時間で感情を感じる

    • 抑圧されていた感情を感じ、受け入れることで心の緊張や不安が和らぎます。


  4. イメージワークで幼い自分を抱きしめる

    • 幼い頃の自分を思い浮かべ、心の中で抱きしめたり励ますことで、安心感や自己信頼が育ちます。



自分を大切にする力につながる


インナーチャイルドを癒すことは、自己肯定感や自分を大切にする力を育むことにつながります。未完了の体験を統合することで、心理的回復力(レジリエンス)が高まり、ストレス耐性や人間関係の柔軟性も向上します。


癒されたインナーチャイルドは、自己否定や罪悪感、過剰な自己抑制から解放され、より健全で前向きな行動を選べるように導いてくれます。さらに自己肯定感が高まることで、他人と自分を比較したり評価に振り回されることが減り、心の安定や安心感が増します。


心理学の愛着理論の観点からも、インナーチャイルドを癒すことで不安型や回避型であった愛着スタイルも安定型に近づける可能性があります。安定型の愛着スタイルは、自己肯定感が高く、人間関係においても健全な距離感を保てる特徴があります。




Locus of Lifeでは、インナーチャイルドの癒しや心のケアを、一人では難しいと感じる方にも、安心できる場で寄り添いながらサポートしています。ブログで紹介している方法だけではうまく進めないときも、ゆったりとしたペースで一緒に向き合える環境をご用意し、心の奥に残る幼い頃の感情や悩みに優しく耳を傾けながら、自分らしく生きる力を取り戻すお手伝いをします。


あなたの小さい頃の記憶の中で、今も心に残っているものはありますか?


 
 
 

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